「子供に生まれる前の記憶がある」という話を聞いたことがありますか?
そんな子供の「胎内記憶」の話を聞いたことがあるという人も、少しずつ増えてきていますよね。
今回は子供が持つ胎内記憶についてお伝えしていきたいと思います。
うちの子たちが話した体験談もあるので、参考になりましたら嬉しいです!
胎内記憶研究の第一人者・池川明先生
子供が言葉を話すようになると、自分が生まれる前の話をしゃべり出すことがあると言われています。
お母さんのおなかの中にいた時のおなかの中の様子や、おなかの中で何をしていたか、何を感じていたかなどです。
また、おなかの中にいた時に、お父さんとお母さんがこんなことを話していた、夫婦げんかをしていた、こんな出来事があったなど、子供には話していないことを話されて驚くお母さんもいるようです。
年齢的には、子供が自分の記憶を言葉で表現できる時期になるので2~3歳頃からが多く、年齢が上がるにつれて記憶が薄れていくことが多いと言われています。
胎内記憶について日本で専門的に研究されているのが、池川クリック院長の池川明先生です。
保育士の私も第一子が生まれた後、池川先生の講演会を聞く機会があり、赤ちゃんだったわが子を連れてお話を聞きに行ったことがありました。
池川明先生は胎内記憶に関する書籍だけでなく、今ではYouTubeの無料で見られる動画でもたくさんお話されているので、ご興味のある方は調べてぜひご覧になってみてくださね。
生まれる前はお空にいた?
胎内記憶というとその言葉から、おなかの中にいた時の記憶のことをいうと思っている方も多いと思います。
でも胎内記憶を話す子供の中で一定数いるのが、おなかの中の記憶だけではなく、それよりも前の記憶を持っている子供たちです。
池川明先生の胎内記憶教育では、お母さんのおなかの中にいた時の記憶だけではなく、生まれる前にいた世界や過去世など、今世で生まれてくるより前の部分を全てひっくるめて胎内記憶と言っています。
そして、その子供たちの多くが話すのが、生まれる前は「お空の世界にいた」という話です。
この多くの子供たちがお空の世界と表現する、生まれる前にいた世界のことを中間生といいます。
人間に生まれ変わりがあるとして、人としての人生と人生の中間に期間にいる世界ということですね。
この中間生にいた時の記憶を話す子供たちが増えてきています。
私が実際にお会いした人の中には、子供の胎内記憶のことに興味があって、自分なりに調べたり話を聞いていたら、自分自身の中間生にいた時の記憶を思い出してしまった、という女性がいました。
大人でも少しずつ、何かのきっかけで生まれる前の記憶を思い出す、という方が増えてきている気がします。
私自身もお母さんのおなかの中にいた頃に戻るヒプノセラピー(退行催眠)や、別の機会での誘導瞑想などを通して、自分がいたであろう中間生の世界を垣間見たことがあります。
その時にもやはり、ふわふわの雲の上のような情景が見え、まさに「お空の世界」と表現するのが最適だと感じました。
子供が話す胎内記憶の共通点
胎内記憶について、たくさんの子供たちが話していますが、その内容は細部は違っていても、中間生の世界を多くの子供が「お空の世界」と表現するように、大まかな共通点がたくさんあります。
ここではお母さんのおなかの中にいた時の記憶と、中間生の記憶の大まかな共通点について、例をあげてみたいと思います。
表現はその子によって違いますが、参考にしてみてくださいね。
おなかの中の記憶に多い共通点
おなかの中にいた時の記憶に多く見られる共通点の例としては、次のようなものがあります。
・おなかの中は赤かった(ピンク色、オレンジ色も多い)
・温かくて気持ちよかった
・暗かった
・パンチとかキックとかしてた
・ザーザー音がしてた(血流音?)
・時々パパの声がした、歌が聞こえた
・狭くなってきたからそろそろ外に出ようと思って出てきた
・生まれてくる時ギューッとして苦しかった
・急に明るくなってママの声がした
・ヘビさん、ひもをチョッキンした(へその緒?)
中にはその家庭にしか分からない、子宮の外の記憶を話す子もいます。
例えば「ママが〇〇ちゃん(妊娠中だけの呼び名)と呼んでた」「ママとパパが〇〇にお出かけして楽しそうだった」などです。
胎内にいる時はもちろん視覚はまだ発達していないので、おなかの中の赤ちゃんは目で感知しているわけではありません。
今の一般常識で考えると信じられない方が多いかもしれませんが、胎児はサイキックな部分にも関わる右脳が全開の状態なので、右脳的に感知していたり、周波数で外界の様子も把握できるという話もあります。
いずれにしても、視覚がまだ発達していない胎児の時期にあった外界の出来事を、的確に言い当ててしまう子供たちがいることは確かなようです。
中間生の記憶に多い共通点
中間生の記憶に多く見られる共通点の例としては、次のようなものがあります。
・神様や天使、大仏のような人がいた
・他にも赤ちゃん、お友達がたくさんいた
・空の上で今の実際の兄弟や姉妹に会った
・どのママにするか空から見ていた
・このママにしようと自分で決めて生まれてきた
・すべり台でおりてママのおなかに入った
お空の上でどの親のところへ生まれるか自分で決めて生まれてくるようなのですが、その時に以前まではテレビで見てどのお母さんにするか探したという子が多かったようです。
でも最近では、スマホをスクロールする仕草をして、ママを見つけたと説明する子も多いようです。
中間生の世界はこの世界のような物質の世界ではないので、この物質の世界の近いものに置き換えて表現すると、時代によっても表現の仕方が変わってくるのでしょうね。
空の上には神様がいる
中間世のお空の世界には、神様のような存在がいるようです。
子どもが中間生の記憶を、その時の年齢の理解や知識、言語力で表現するので、表し方は様々です。
「天国みたいなところに、ひげが生えた神様がいて・・・」「大仏がいて」など、何かみんなを見守って導いている存在がいると話す子が多いそうです。
その存在のもとで、次に生まれる人生ではどんなことを経験し、感じ、味わい、何を学びたいか、人生の大まかな設計図を立てます。
それは青写真(ブループリント)とも呼ばれます。
何度も地球で生まれ変わった経験のある魂は、地球での人生のことをよく分かっているので比較的、簡単な設計図になることが多いようです。
地球で生まれ変わる経験の少ない魂や、初めて地球に生まれる魂は、何歳でこの人と出会ってこんな経験をして・・・とこまかく決めてくる場合が多いそうです。
それは私たちの旅行の時と似ていますね。
初めて行く旅行先だと、交通手段の乗り換えの仕方や、美味しい食べ物屋さんなど、事前にこまかく調べて計画を立ててから行く人が多いですよね。
そして空の上から、どの人を親にするかを自分で選びます。
自分がこの親の元に生まれたら多くのことを学べる、自分の人生の目的を達成できると思う人を親に選ぶのです。
「このお母さんがいい!」とお母さんを選んで来る子が多いようです。
それは母親が、子供にとっては大変大きな影響を与えるからです。
私たち大人もみんな、生まれる前はステキなお空の世界にいて、この人生の設計図を立てて生まれてきたのでしょうね。
そして胎内記憶のある子に「なんのために生まれてきたの?」と聞くと、ほとんどの子が「人の役に立ちたいから」と答えるそうです。
この「人」というのは、お母さんのことも含まれる場合が多いようです。
でもそれは、お母さんのお手伝いをするとか、目に見えて分かりやすい役立ち方ではありません。
子供がお母さんの感情を揺さぶって、それによってお母さん自身が成長するように役に立つのです。
子育てをしていると、多くの方がそれまで経験したことのないほどの、様々な感情を体験しますよね。
そのまっただ中にいるお母さんにとっては、苦しいこともたくさんあるかもしれません。
でも目の前の子供が、一見自分を困らせているように見えても、本当はお母さんの成長のためにイライラさせたり、悲しくさせたり、自己嫌悪にさせたりしている場合があります。
胸の奥に閉じ込めていたたくさんの感情をあぶり出し、様々な気付きや学びを与えてくれているんです。
それを一つ一つ乗り越えた時、お母さんはより自分らしく輝ける自分へと成長しているんですよね。
最近では「人の役に立つため」というよりも「地球のため」とか「宇宙のため」と答える子も増えてきているようです。
胎内記憶について興味が出てくると、多くのお母さんが、わが子にも聞いてみたいと思いますよね。
わがやでは次男が胎内記憶や誕生記憶を話したことがあったので、次からはわがやの場合をご紹介しますね。
次男の胎内記憶
うちの次男の場合は、3歳の時に胎内記憶を話しました。
テレビで出産に関する話をしていたので、その流れでさり気なく「ママのおなかの中にいる時どうだった?おなかの中は何色だった?」と聞くと「ピンク」と即答。
(おー!ついにきたぞー!)と、初めて語られる胎内記憶に、内心喜びながらも平静を装いつつ、さらに聞いてみました。
「あったかかった?寒かった?」すると「あったかかった」と答えました。
「おなかの中で何見えた?」と聞くと「もも」だそうです。
「桃!?」
でもすぐ思い当たることがありました。
私、妊娠中、子宮筋腫を持っていたんです。
子宮筋腫は良性のポリープのようなものなので、何も影響がなければそのまま様子を見ていけば大丈夫なものです。
その時の筋腫は小さなものだったので、出産にも影響ないということでそのままでした。
次男は私の子宮にある筋腫を見ていたのではないか、そう思ったんです。
胎内記憶は子供がその当時の記憶を思い出して、今現在の言語力で言葉にします。
だから、3歳の子供が子宮筋腫というものを知るはずもないし、その言葉も知りません。
だとすれば、おなかの中にいる時に、近くにいつもピンクの丸い物があったのを思い出して、それを3歳の子供の言語力で表現すると「ももがあった」になると考えられます。
あくまでも憶測なので、それが真実かどうかは証明できませんが。
「おなかの中にいる時、何が楽しかった?嬉しかった?」と聞いてみました。
「ママが笑ってるとき楽しかった」とか「お腹の中でスイスイ泳いで楽しかった」とか言うかな?と想像。
次男の答えは「パパとお兄ちゃんが来て嬉しかった」でした。
「ん?」
でもこれもすぐにピンときました。
私は次男を出産の時に、切迫早産で3ヶ月弱ほど入院していて、絶対安静の生活だったんです。
自分の実家の近くの産婦人科に入院していたので、旦那さんが上の子を連れてお見舞いに来られるのは仕事が休みの日だけ。
週に1回だけ会うことができました。
その時間がとても嬉しかったのは私だけでなく、おなかの中の次男も同じだったようですね。
妊娠中はお母さんの感じている感情がそのまま赤ちゃんにも伝わり、赤ちゃんはまるで自分のものであるかのようにお母さんの感情を感じるそうです。
私の嬉しい気持ちを、次男もおなかの中で同じように感じていたのですね。
次男は帝王切開で生まれました。
「おなかから出てきた時、お医者さんは見えた?男だった?女だった?」と聞くと
「見えなかったよ。だって目をぎゅっとつぶってたもん。」
なるほど。「じゃあ、目はつぶってて見えなかったけど、耳は聞こえた?」
「聞こえた」
聴覚は発達してますからね。
なんかそれらしいこと言ってるなぁ!
「生まれた時どうだった?どんな気持ちだった?」
「ミルクをはさみでチョキンとされて、怖くて泣いた」
ミルク?はさみ?
3歳の子の頭で考えたときにミルクって・・・。
もしかして、へその緒!?
おなかの中にいる時、お母さんからの栄養をへその緒からもらいますよね。
赤ちゃんが栄養をもらう=ミルク
それをはさみでチョキンとする=へその緒をはさみで切るだー!
まるで暗号のように、3歳の次男の言葉を解読。
「ミルクってへその緒のこと?」
「わかんないよー」と次男。
そうだね、まだへその緒って知らないよね。
「じゃあ、ミルクをチョキンと切った時、痛かった?」
「うん、ちょっと痛かった」
へその緒切るとちょっと痛いのかー!!
そんな次男の胎内記憶でした。
これを証明するすべはないし、その2年後くらいには、自分でそう話したことも忘れちゃったみたいです。
上の子に関しては、胎内記憶っぽいことを話すことも全くありませんでした。
でも、誰がなんと言おうと、可愛いわが子が話したそのことを、お母さん自身が胎内記憶だって思うならそれでいいと思うんです。
うちの子、おなかの中でこんなこと思ってたんだ、生まれた時こんなこと思いながら頑張って生まれてきてくれたんだ、そう思うだけでなんだか幸せな気持ちになりませんか?
胎内記憶を聞く時のポイントは?
胎内記憶はないと否定する人に多いのが、「大人が誘導しているだけだろう」「テレビや絵本などで見たことを話しているだけだろう」という意見です。
これについては、厳密にテレビも絵本からも遠ざけて子育てして検証するということは現実的には難しいと思います。
でもせめてお母さんが聞くときには、そのように誘導してしまわないようにしたいですよね。
保育士をしている私は、日頃の保育の中で、子供から何か言葉を引き出したいときには、子どもが持つ特徴をふまえて、聞き方には注意するようにしていました。
例えば、事実とは違ってもこちらが使った言葉に子供の意識が引っ張られてしまうということが当たり前によくあるからです。
特に胎内記憶を話し始めるのは、記憶を自分の言語力で表現できるようになる年齢の、2~3歳頃からになります。
そのくらいの年齢の子供は、言われたことを無意識にオウム返しのように、同じ言葉で返したりするということが起こり得ます。
例えば「おなかの中は暗かった?」という表現で聞けば「暗かった」と答えやすくなってしまうということです。
また、聞き方として「Aだった?Bだった?」と聞くと、後の言葉に引っ張られて「Bだった」と答えることも多くなりがちです。
そのため私が次男に聞いた時にはあえて意図的に「あったかかった?寒かった?」という聞き方をしています。
おなかの中は多くの場合、あたたかいはずなので、あったかかった?を先にしています。
(まれに母体の状況によっては寒かったという子もいるようですが)
お母さんの聞き方によって言葉を誘導することになってしまって、子供が持つ純粋な記憶を書き換えてしまうのは避けたいですよね。
そのため、胎内記憶を話す多くの子に見られる共通点となるようなワードはこちらからは出さないようにするなど、気を付けたいポイントがいくつかあると思っています。
「どうだった?」「どんな感じだった?」「何が見えた?」「何してた?」「どんな気持ちだった?」など、子供からの言葉を引き出せるような聞き方をするといいかもしれないですね。
まず子供が安心して話せるような、落ち着いた状況や雰囲気の中で聞けると良いと思います。
胎内に近いような感覚になれるため、お風呂の中で話し始めるお子さんも結構いるようです。
子供の言葉そのままを受け止め「えー!本当はこうだったんじゃないの?」など、否定の言葉をかけることは避けたいですね。
そして、行き過ぎるくらいしつこく何度も聞いてしまうと、答えるのが面倒になって話さなくなってしまったり、反対にお母さんが喜ぶからと、作り話を始めてしまうかもしれません。
子供にとっての胎内記憶は特別なものではなく、あくまでもたくさんある今までの記憶の中の一つにすぎません。
大人も「一年前の今日の夕飯なんだった?」としつこく聞かれても「そんなのどうでもいいし」「何回も聞かないで!」と思いますよね。
子供にとっての胎内記憶はそんな感じのようなので、子供にとって負担にならないように聞くのが良いと思います。
胎内記憶は2~3歳以降になってその頃に突然、自分から話し始める子もいますし、親の方から聞いてみたら話してくれる場合もあります。
胎内記憶は普通の記憶の中の一つにすぎないので、大きくなるほど胎内記憶自体をどんどん忘れていってしまう子が多いようです。
もしそのくらいの年齢になっても話す気配がないようなら、お母さんの方からさりげなく聞いてみてもいいですね。
肉体年齢と魂年齢
今生まれてきている子供たちは、私たち大人よりも魂年齢が高い子供たちが多いと言われています。
それは今、地球の波動が上がってきていて、地球の進化を促すために、魂のレベルが高い子供たちがたくさん生まれてきている状態のようです。
今の子供たちが大人になる頃には、きっと世の中が大きく変わっていることでしょうね。
でもその子供たちが、自分らしく魂を輝かせて生きていくためには、私たち親がどう育てていくかが大きな影響を与えます。
保育士をしていて感じるのは、右向け右の子供ではなく、本当にいろんな個性や感性をもったお子さんが増えているということです。
それは右向け右の型にはめる教育で育った世代から見たら「発達障害」というくくりの、型にはめたくなるような子もいることでしょう。
そんな今までにはなかなかいなかった、魂年齢の高い個性豊かな子供たちとの向き合い方を、私たち大人は学んでいかなければいけませんね。
まとめ
子供の胎内記憶に関しての研究は進んでいるものの、本当に存在するのかどうかを証明することは、なかなか難しいことかもしれません。
でも、わが子の「これは胎内記憶かもしれない!」という話を聞いたお母さんたちは、みんな子育てが楽しくなって、親子関係が良くなる場合が多いようです。
また、妊娠中に胎内記憶について知ったご夫婦は、おなかの中の赤ちゃんと積極的にコミュニケーションをとるようになり、夫婦仲も良くなるそうです。
真実かどうかということにこだわるよりも、それを知ってその人の人生がどう変わったかが大切だと思います。
胎内記憶について知ることで、我が子がより一層愛おしくなり、家族の絆が強まり、子育てが楽しくなる、それが胎内記憶について知ることの一番のメリットです。
子供たちがもつ胎内記憶、あなたは信じますか?
コメント