自己肯定感は、自分のプラスの面だけではなく、短所や苦手な部分などのマイナスな面も含めて、ありのままの自分をかけがえのない大切な存在として、受け入れている感覚のことです。
他の人と比べて、自分が優れている時などに感じる、条件付きの自信や自己価値ではなくて、自分の存在そのものを認められる感覚です。
あなたは自分のお子さんのことを、その存在自体に価値があると思っていますか?
「価値があると思っている」「そんなの当たり前!」そう答えるママが多いでしょう。
では次の質問はどうでしょうか?
「ママ自身が、自分には存在自体に価値があると、心から思えていますか?」
この質問になると、とたんに考え込んでしまうママが、もしかしたらいるかもしれませんね。
存在レベルの自己肯定感を取り戻していけるように、スピリチュアルな視点などから考えてみましょう。
みんな違ってみんないい
子ども1人1人には、個性があります。
その個性を大事にする、教育や子育てが大切ですよね。
中には多くの人の目をひくような、とても個性的な人もいたりしますが、物静かな人や、あまり目立たない人でも、どんな人でも個性的な存在で、同じ人間は世界にたった1人だっていません。
同じお母さんから生まれた兄弟でも、性格が全く違ったり、同じ家に住む家族でも全然違いますよね。
誰1人として、同じ人間というのは存在しないんです。
みんな違っていていいし、それが当たり前です。
どんな個性やどんな状態でも、みんな違ってそれでいいんですよ。
長所・短所も両方あるのがあるがままの姿
あなたのお子さんは、どんな個性を持っていますか?
家の中でリラックスしたり、マイペースに過ごすのが好きですか?
それとも外に出て、友達と活発に体を動かして遊ぶのが好きですか?
どちらもその子の特徴が表れている、大切な個性の1つです。
でも、ママになると子どものことを思うあまりに、どうしてもマイナスの面が気になりますよね。
「もっと外で友達と活発に遊んでほしいのに。」
「外でばっかり遊んでないで、少しは読書したり勉強もしてほしいものだわ。」
そんなふうに、子どもの足りないところに、つい目がいってしまうかもしれません。
でも個性は、子どもが今回の人生で経験したいと思っている「人生の目的」に、1番適した個性や特徴を自分で選んで生まれてきています。
持って生まれた気質や、得意なこと、身体的特徴なども人生の目的に必要なものを、生まれる前に自分で選んでいるんですよ。
多くの人は生まれてくると、自分で選んで来たことは、すっかり忘れてしまいますけどね。
私たちは、できないことや足りない部分は悪いもの、いけないもの、直さないといけないこと、そう思ってしまいますよね。
悪い部分を持っているのはダメなことで、そんな自分はダメな人間だと思っている人も、いるかもしれません。
でも、良いところも一見悪いと思うようなところも、両方持っているのがあるがままの人間の姿です。
それが人間ですし、完璧な人間は世界中探しても1人もいません。
自分の嫌いなところや短所だと思っているところも、マイナスの視点から見てそう判断したから、悪いという短所に意味づけされただけです。
別の人から見たら、それは素晴らしい長所だと思うかもしれませんよね。
良い悪いなんて紙一重で、見方や意味づけによって全く違ってくるものです。
子どもは親を選んで生まれてくる
子どもだけではなく、私たち親だって、みんな長所と短所をたくさん持っています。
子どもはそれを十分に分かった上で、今回の人生で自分が経験したい目的を果たすために、1番適した親や家庭環境を選んで生まれてきます。
世界中の人の中から、たった1人、たった一家族を選んでくるんですよ。
すごいことですよね。
あなたがたくさん抱えている、そのすてきな短所が、お子さんにとっては、自分の人生の目的にピッタリと合って、必要で選んで来てくれているかもしれませんね。
長所も短所も特徴でしかない
お子さんが持っている長所や気になる短所も、そしてママ自身が持っている長所や嫌で仕方がないその短所も、その人の特徴でしかありません。
長所や短所は、先ほどお伝えしたように、その人の見方によって判断は大きく違ってきますし、それに対して良いも悪いもありません。
全てその人が持つ、特徴の1つでしかないんです。
魂の視点から考えると、私たちが生まれる前に決めてくる人生の目的は、本当に様々です。
過去世で人を傷つける体験をしたから、今度は傷つけられる体験をしてみたい。
子どもをたくさん育てる体験をしたから、今度は子どもをもたない人生を送ってみたい。
この大きな使命を果たしたいと思って頑張ったから、今度は単純に今の地球を思い切り楽しみたい。
今度は帝王切開で生まれる体験をしてみたい。
私たちはいろんな体験をしたくて、この地球に生まれてきています。
そこに良い悪いのジャッジはなくて、それは1つの体験でしかありません。
良い悪いの判断は、人間が勝手にしているだけです。
人の個性や特徴も同じです。
良い悪いというものではなく、こんな特徴を持って、こんな体験をしてみたいという人生の目的に合わせて、生まれる前に自分で設定しています。
だから、自分の中にたくさんある、一見短所や悪い部分に思えるようなことも、人生の目的達成のためには必要なものなんですよ。
自分が勝手に短所と思っているだけで、そこに必要以上に悩んだり、自分を責める必要はありません。
自分の子どもも同じです。
子どもが持っている全ての特徴を肯定的にとらえて、全てが子どもの人生の目的にとって、必要なものだととらえてみましょう。
ママから見たら直してほしいと思っていることも、子どもの人生の学びには必要だから、子ども自身が自分で選んで持って来たんですね。
障害を持つということ
人はみんな違っていいし、それが当たり前で、それぞれ違う良さがあります。
ここまでお読みになって、お子さんや自分自身の個性を受け入れて、少しずつ認められる感覚になってきましたか?
私たちは、今回の人生の目的に合わせた、その目的を達成するために1番適した肉体を、自分自身で選んで生まれてきています。
中には障害を持って生まれてきた人もいますよね。
そのような人たちや、そのご家族にとっては、毎日の生活の中で大変なこともたくさんありますよね。
生まれつきの障害を抱えている人は、難しい課題や目的にチャレンジしようと決めて来た、生まれ変わりの経験が多い、勇気ある魂とも言えます。
その障害や病気なども、私たち人間が「障害」「病気」という名前を付けているのであって、その人の特徴や個性の1つです。
生きている人たちはみんな、それぞれの人生の課題や目的に向けてチャレンジしている、自分で選んだ肉体という地球服を着た魂たちです。
私たちは宇宙の大切なピースの1つ
パズルをする時に、1つでもピースが欠けてしまうと、そのパズルを完成させることはできませんよね。
小さいピースの1つ1つが欠かすことのできない、大切なものです。
私たち人間も同じです。
1人1人が絶対に欠かすことのできない、大切な存在です。
あなたがいなければ、全体を完成させることはできないからです。
パズルのピースは、デコボコがうまくかみ合って、1枚の絵が出来上がりますよね。
私たちの個性のデコボコ、長所や短所も、他の家族や周りの人の、長所や短所のデコボコとうまくかみあうことで、完成されるんですよ。
そう考えると、お子さんの気になる短所も、自分の直したい嫌いなところも、全部必要で大切な要素だということですね。
たくさんの個性が集まって、1つの絵が完成できます。
では自分自身を偽ったり、本当の自分自身で生きていなければ、周りとかみあうはずの本来のピースの形に、自分がそもそもなっていないということになりますね。
あなたがあなたらしく、お子さんがお子さんらしく、個性を発揮していきいきと生きている時に、本当の意味でピタッとうまくかみあう人との出会いがあります。
そして、本来いるべき場所に、心地よくおさまっていくんですよ。
あなたやあなたのお子さんが持つ特徴を、まるっと丸ごと肯定できるような感覚に、だんだん近付いてきましたか?
できないのは経験不足なだけかも
とは言っても、自分自身やお子さんの良いところは伸ばして、改善したいと思う気になるところは、直していきたいですよね。
短所など注目しすぎると、無意識にそこが強化されてしまうということもあるので、変に気にしすぎるのは避けたいものです。
子どもの「うまくできないこと」について考えた時に、それは単なる経験不足ということがよくあります。
例えば、運動が得意かどうかは、小さい頃からたくさん体を動かす経験をしてきたかどうかが大きく関係します。
それに絵画の先生は、絵が上手なお子さんは、絵が好きでたくさん描く経験をしてきた子だと言います。
歌の先生も、歌が上手かどうかは、その人がたくさん歌ってきたかどうかだと言います。
もちろん、持って生まれてきた能力というのはあると思います。
過去世でたくさんの経験を積んで習得してきたことは、生まれ変わったときに、特別な練習をしなくても、人より簡単にできてしまうというようなことがあります。
また、なぜかクラシックの曲の続きが自然に分かってしまうという人がいて、実はその人がお母さんのお腹の中にいる赤ちゃんのときに、お母さんがいつもクラッシック音楽を聴いていたということもあるそうです。
過去世だけでなく、お腹にいる赤ちゃんの時から、人は周りの影響を既に受け始めているのですね。
たくさん経験を重ねてきたことは得意という場合がたくさんあって、反対にうまくできないことや苦手なことは、ただの経験不足なだけかもしれません。
「好きこそものの上手なれ」と言いますが、子どもは好きなことは時間を忘れて、いつまでも夢中になってやりますよね。
子どもが興味を持ったことは、思う存分させてあげることが、得意なことや長所を増やしたり、良いところを伸ばすことにつながります。
そしてそれがまた、子どもの「私はできる!」「これ楽しいし得意!」という自己肯定感につながっていきますね。
まとめ
私たちはみんな、1人1人が欠かすことのできないかけがえのない存在で、そこにいるだけで価値のある大切な存在です。
どんな人でも、どんな状況の人でもです。
生まれたての赤ちゃんは、自分では何もできませんが、かけがえのない大切な存在ですよね。
障害のある人も同じです。
そして、お子さんもママ自身も、あるがままの状態で欠かすことのできない大切な存在です。
ここに存在しているだけで、私たちは宇宙全体にも影響を及ぼしていると言われているんですよ。
1人1人がいることで、この地球や宇宙は成り立っています。
自分らしいあるがままのあなただけの形で、輝いてくださいね!
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