子供にとって遊びとは?心身の発達や情緒の安定に大切なもの

水遊びをする子どもたち 遊び

「子どもは遊ぶことが仕事」と言われることがありますが、子どもにとって遊びは、とても大切な意味を持ちます。

遊ぶことは、ただ楽しいというだけではなくて、様々な遊びによって子どもの心身の発達が促されます。

また、大げさな話では決してなく、その子の人格形成や、人生にも影響を及ぼすものです。

それを親が理解しているのと理解していないのとでは、子育ての仕方も全く変わってきますよね。

子どもにとっての遊びとは、どんな役割を持つのかについて、お伝えしていきたいと思います。

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子どもにとっての遊び

遊びは子どもにどのような影響を与えるのでしょうか。

遊びの役割について、いくつかあげてみたいと思います。

身体機能や運動能力を高める

ベビーヨガ

例えば、小さい子が高い高いをしてもらったりすることも、身体の感覚を刺激される遊びです。

また、折り紙が好きで、しょっちゅう遊んでいる子どもは、自然と角と角をより正確に合わせられるようになって、指先の発達が促されて手先が器用になります。

鉄棒に夢中になっていて、新しい技に次々と挑戦している子は、自然と腕や体の筋肉が鍛えられます。

公園の遊具に登る子ども

このように、子どもは室内外の様々な遊びを通して、身体のいろいろな機能や運動能力を発達させています。

運動神経が良いかどうかや体の柔軟性も、小さい頃にどれだけ様々な運動に親しんできたかが、大きく影響します。

プールで遊ぶ子どもたち

大人がやると、なんでも「練習」「トレーニング」になってしまいがちですが、子どもたちは毎日の遊びを通して楽しみながら、自然と様々な能力を身につけています。

知的発達が促される

型はめ玩具

いろいろな遊びを通して、子どもは数や色、文字や言葉、形などに触れて親しみ、少しずつ覚えていきます。

絵本を読んだり、ぬり絵をしたり、ルールを理解してトランプで遊んだり、クイズやなぞなぞも子どもは好きですよね。

ブロック遊びで、大人も驚くようなすごい作品を作る子どももいます。

見たことがない虫を見つけて、自分で名前を調べたり、家で飼育してみる子もいるかもしれません。

遊びを通して知的発達が促されたり、興味や好奇心、やってみたいという意欲やもっと知りたいという探究心も伸びていきます。

社会的発達が促される

ままごとをする子ども

子どもは、おままごとやごっこ遊びが大好きで、2歳くらいになると少しずつ、ごっこ遊びをする様子が見られるようになってきます。

幼稚園くらいの年齢ではいろんなごっこ遊びが盛んに見られ、友達と一緒に同じイメージを共有して遊びます。

お店屋さんごっごや戦いごっこ、お姫様ごっこなど、お互いに役割を決めて、役になりきって遊びます。

お姫様ごっこ

このごっこ遊びが、子供の発達においては、とても大きな役割があると言われています。

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いろいろなごっこ遊びをすることで、友達とイメージを共有する想像力や、なりきって演じる表現力、道具や物を必要な物に見立てて工夫して遊ぶ創造力なども高まります。

友達と一緒に遊ぶ楽しさや、協力することの楽しさも知ることができますね。

友達とのコミュニケーション能力言語力、ルールを自分たちで考えて守って遊ぶ社会性も身についていきます。

年下の友達に優しくしたり、お互いに思いやりを持って一緒に楽しく遊ぶ気持ちも育ちます。

パーソナリティーの発達

木を見上げる子どもたち

遊びは子どもの人格形成にも影響します。

例えば、小さい頃から自然にたくさん親しんで遊んだ子は、自然のすごさや美しさ、面白さを実体験の感覚から知っています。

虫や動物、植物が互いに影響し合いながら生きていることも知っています。

豊かな自然体験がある子は、大きくなったときに、自然や地球環境、生き物の命を大切にしたいという気持ちが、自然と心の奥底からわいてくるものです。

オニヤンマ

また、いろいろな場所に行って遊んだ体験のある子や、豊かな遊びの体験がある子は、大きくなったときに、より大きな視野で世の中を見ることができます。

遊びを通して自発性や自主性、探究心やチャレンジ精神も育まれていることでしょう。

子どもの頃の得意な遊びや好きな遊びが、大人になってからの職業や、一生続く大切な趣味になっていく人も多いですよね。

十分に遊び込んで身につけたことは、その子どもの将来の特技や強みになっていきます。

子どもの頃に体験した遊びは、子ども時代だけではなくて、成長し大人になってからもその人の人生に影響していくものです。

楽器遊びをする子ども

心の安定

梅雨の時期に室内にばかりいると、兄弟げんかが増えて困るというご家庭はないですか?

子どもはエネルギーのかたまりです。

外で体を十分に動かして遊ぶことで、エネルギーを発散させることができます。

ジャンプする子ども

なんとなく落ち着かなかったりイライラしている時に、外で体を動かして遊ぶと、その後室内に戻ってからも落ち着いて過ごせるという場合もよくあります。

保育所などの集団生活の場でも、子どもたちの様子に合わせて意識的に、外遊びやエネルギーを発散させられるような遊びを取り入れています。

室内外に限らず、子どもが自分の好きな遊びや面白い遊びを十分にできたときには、心の安定や満足感にもなり、情緒の安定にもつながります。

まとめ

このように子どもの遊びには、多くの大切な意味を持ちます。

心身や脳の発達を促したり、情緒の安定、コミュニケーション能力の発達など様々な能力の発達が促されます。

大人から見たら「いたずら」に見えるようなことでも、子どもにとってはとても魅力的で、必要な体験であることも多いものです。

子どもは遊ぶことによって、心も体も成長していきます。

お子さんの様子に合わせながら、無理のない範囲でなるべくたくさんの人と関わったり、様々な体験をさせてあげることが大切です。

毎日の子育ての中で、ぜひそれを理解して、お子さんの遊びを見守ってみてくださいね!

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れっきー

子育てライフカウンセラー・保育士として個別相談や情報発信を行ったり、宮城県で子育てサロンを運営しています。

19年の公立保育所勤務経験があります。

自分の子育てには、保育士経験だけでなく、心理学やスピリチュアルの学びも取り入れています。

わがやの子育てについての考え方や実践を、ぜひ参考にしてみてくださいね☆

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