第一子と第二子の気質の違いと上の子優先の子育てのメリット

男の子の兄弟 兄弟の子育て

「性格の違う兄弟をどう育てたらいいか悩む」

「兄弟げんかばっかりで、毎日うんざり!」

そんなご家庭も、あるかもしれませんね。

兄弟の存在は子どもにどう影響するのでしょうか?

保育士としてたくさんのお子さんを見てきた中で、第一子の長男・長女と、第二子の次男・次女では気質の違いがあると感じています。

また、私は上の子を優先させる子育てを心がけることが、兄弟の子育てをうまくいかせる一つのコツだと思っています。

上の子優先の子育てのメリットについてもお伝えします。

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兄弟の年の差はどう影響するの?

姉と弟

私自身には、5歳離れた弟がいます。

小さい頃は毎回のようにだだをこねて、おもちゃやお菓子を買ってもらっている弟を見て「弟だけずるいなぁ」といつも思っていました。

私も買ってもらえば良かったんですけど、裕福ではない家庭だということを分かっていたので、言えませんでしたね。

「お姉ちゃんだから、我慢我慢・・・」といつも我慢していました。

そんな私は母から見ると、弟の面倒をいつもみてくれる、手のかからないお利口なお姉ちゃんだと思っていたそうです。

当の本人は我慢ばかりでいつも「ずるいー!」と思ってましたけどね。

兄弟の存在は子供に影響を与え、年の差によってもその影響は変わってきます。

一般的に長男・長女気質と言われるものがあります。

それは育つ環境によって培われていって、人格形成されていきます。

でも長男・長女気質という傾向はありますが、生まれ育ったそれぞれの家庭環境によって、長男・長女としての扱われ方は違ってきます。

長男・長女気質とは?

青空の下で両手を広げている少年

一般的に、長男・長女気質と言われるものには、次のようなものがあります。

・世話好き、おせっかい、面倒見が良い

・生真面目で責任感が強い、しっかり者

・リーダーシップがある

・おっとり、マイペース

・優しく親孝行、母親思い

・臆病で慎重

・頑固

・人に頼ることが苦手

これらは家庭環境の中で、長男・長女として扱われ育つ中で、少しずつ身につけていきます。

そうすると、このように育つ家庭が多いということですね。

次男・次女気質とは?

ドレス姿の小さい女の子

一般的に、下の子の気質として言われているものもいくつか特徴があります。

次男・次女気質についてもあげてみますね。

・のびのび自由奔放で気ままな性格

・要領よく何でも素早くこなせる

・甘え上手で周りに助けてもらえる

・人当たりのいい明るい性格

・ポジティブでなんでもやってみる

自分自身やお子さんで、思い当たることはありましたか?

保育士をしていると、下の子は要領が良く、上の子より発達が早いというご家庭を、たくさん見てきました。

うちの子供たちもそうです。

親の育て方も、第一子と第二子とでは違うので、性格にも違いが出てくるようです。

大きな期待を背負い、慎重に育てられることが多い上の子に比べて、下の子はのんびり大らかに育てられることが多いようです。

年の差も影響する

3兄弟

また、兄弟の関係には、年の差も影響してきます。

私の場合、5歳差の弟だったので、完全に私が弟の面倒を見るという感じでした。

母も「小さいお母さんがいるみたいで助かった」と言ってました。

年の差があればあるほど、上の子が下の子の面倒を見るという構図が強く出ますね。

上の子の年齢が高いほど、赤ちゃんのお世話ができる幅もぐんと広がります。

遊びも一緒に楽しんで遊ぶというより、上の子の友達たちとの遊びに、下の子がついて歩くという感じになりますね。

一緒に遊びに行っても、興味が違うとどちらかが楽しくないということにもなります。

うちの子供たちの場合は、男の子同士で2歳違いなので、同じ遊びに興味を持って、一緒に遊びを楽しんでいます。

その中でたまに弟ができないところを、兄が手伝うという感じですが、内容によっては弟の方が上手にできることもあります。

年が近いと共通の好きな遊びを見つけて、友達と遊ぶようにワイワイ遊び込めるというところが良いところですね。

2歳差だとご家庭によっては、下の子が生まれた時に、ちょうど上の子が「魔の2歳児」と言われるイヤイヤ期に重なることがあります。

「上の子が、イヤイヤ期にあかちゃん返りでもう大変!」というご家庭もあります。

年の差によって、兄弟の関係性や家庭内での状況も、変わってきますね。

兄弟を平等に育てるには?

両親と手を繋ぐ赤ちゃん

まず最初に、この「平等」の意味を、しっかり定義しておかなければいけません。

よく「同じように育てたのに兄弟でこんなにも違う」という言い方をする時がありますが、そもそも兄弟で同じように育ててはいけないと私は思っています。

たとえ同じ家庭内で育った兄弟でも、違う人格を持った別々の人間です。

だから、同じように育ててはいけないんですね。

例えとして、その子の中に愛情が入る、愛情のコップがあるとします。

ある子どもは、入り口の広い大きなコップかもしれません。

その場合、1度愛情を満タンに入れてあげれば、しばらくの間もちます。

それに入り口が広いので、ザザッと大ざっぱでもすぐに入れられます。

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でも別のある子どもは、入り口の狭い小さなコップかもしれません。

そうすると入り口も狭いし、コップ自体も小さいのでこぼれないように慎重に、何度も何度もこまめに入れてあげる必要があります。

だから、愛情の注ぎ方も、その子の特徴に合わせてあげる必要があるんです。

水

また、年齢の小さい子は愛情のコップもまだ小さいので、いつもそばに居て、こまめにこまめに愛情を常に入れてあげる必要があります。

うちの子の場合は、長男は入り口は狭いけど大きいコップだから、入れる時に慎重に入れてあげればたくさん入って長持ちする感じですね。

だから、分からないことがあった時には、長男が納得するまで丁寧に教えてあげたり、不安そうな時には優しく背中を押してあげます。

次男は入り口は、大きくてすぐ入るけど小さいコップです。

だから、何かしてあげるとすぐ満足するし、教えてあげてもまだ全部言い終わっていないうちに「分かった、分かったー!」っていなくなっちゃう感じです。笑

でもすぐからっぽになるから、しょっちゅう甘えてきます。

兄弟でも違う人格で、違う魂。

その子の特徴をしっかり捉えることが大切です。

それをふまえた上での平等というのは、その子の愛情のコップが満タンで満足している状態です。

親から受け取った愛情という名のエネルギーを使って、自分らしくのびのびと生活できている状態です。

「私はお姉ちゃんだから我慢」ではなくて、親の対応の仕方が同じなのでもなくて、一人一人の愛情のコップを、平等に満タンにしてあげること、それが子育ての本当の意味での平等だと思います。

兄弟を仲良しに育てるコツ

3兄弟

兄弟ならやっぱり仲良しに育ってほしいですよね。

「私はお姉ちゃんだから我慢」「弟だけずるい」が行き過ぎると、子供によっては上の子が下の子をいじめたり、お互い攻撃し合うことにもつながります。

お母さんは年齢が小さいほど下の子に手がかかり、意識も下の子にばかりいきがちです。

だから、下の子のお世話の以外の時は、なるべく上の子に意識を向けるよう心がけることが大切になります。

下の子が赤ちゃんだったりすると、そう心がけたとしても下の子への比重の方が断然多くなるのが実際のところだと思います。

母子

でもできる範囲で、何かをする時には「お兄ちゃんだから待っててね」「弟から先ね」ではなく、上の子を優先させることが、大切なコツです。

どうしても下の子からではないとだめな状況では、もちろん無理しなくていいのですが、どちらからでも良い場面では上の子からです。

理由は「お兄ちゃんだから」でいいのです。

「お兄ちゃんだから後から。我慢してね」ではなくて、お兄ちゃんだから先なんです。

お兄ちゃんの方が上手にできるから、お兄ちゃんは早くできるから、追加できる理由があるなら追加して理由を伝えてもいいです。

うちはこれを実践して、うまくいきました。

もちろん子供の性格などによっては、これが通用しないご家庭もあるとは思います。

でもこれを継続してやってみる価値はあります。

上の子が先の子育てのメリットは?

母子

できる限り上の子を優先させる、この子育てのメリットは何でしょうか?

それは、上の子に自信をつけさせることができるし、先に生まれて良かったと思ってもらえることです。

私の場合「先に生まれるってほんと損!」と、小さい頃ずっと思っていましたからね。

自信がつき、先にさせてもらって満足している上の子は、自然と下の子に優しくしてくれて、順番を自分から譲ってくれたりします。

結果的に譲ったとしても、母が決める順番はあくまでも上の子からです。

これがどうしても下の子に手がかかりがちな子育ての中で、上の子に不満、ストレスを持たせないコツです。

そして下の子は「お兄ちゃんだから先かぁ」と何となく思うことで、自然とお兄ちゃんを慕ったり尊敬できるようになります。

これを保育士をしていて、兄弟関係のことで悩んでいるお母さんに相談された時に、まさしくこれを実践してみたら改善するのでは?と思ったことがあったので、お話ししてみました。

そのご家庭の場合、3人兄弟で一番上のお姉ちゃんが、家庭内では我慢我慢ばかりで荒れていたんです。

このお話をしてみたところ、まさしく「いつもお姉ちゃんだからって後からにさせて、我慢させてきました。」とのことでした。

「そんなやり方や考え方があるんですね。お姉ちゃんだから当然後からだと思ってました。早速やってみます。」とのことで、できる範囲でやってみたら、少しずつ落ち着いてきたそうです。

愛情のコップは、上の子であろうと下の子であろうと満タンに。

そして愛情のコップの形は、兄弟でも様々なので入れ方や量にも配慮すること。

これがストレスによる余計なけんかを防いで、兄弟を仲良しに育てるコツです。

まとめ

今回は「第一子と第二子の気質の違いと上の子優先の子育てのメリット」ということで、お伝えしてきました。

子育てにはうまくいく考え方や、ちょっとした対応のコツがたくさんあります。

考え方のポイントやコツをつかんで、お母さんも今しか体験できない子育てを、思いっきり楽しみましょう!

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れっきー

子育てライフアドバイザーとして個別相談や情報発信を行ったり、宮城県で子育てサロン「ピヨピヨサロン」を運営しています。

保育士として、19年の公立保育所の勤務経験があります。

自分の子育てには、保育士経験だけでなく、心理学やスピリチュアルの学びも取り入れています。

わがやの子育てについての考え方や実践を、ぜひ参考にしてみてくださいね☆

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